プロジェクト[ホテルCM活用事例]立誠ガーデン ヒューリック京都

1928年竣工の歴史ある既存校舎の一部を保存改修し、ホテルを含む複合施設として再生したプロジェクトをマネジメント

ヒューリック株式会社

1928年竣工の歴史ある既存校舎の一部を保存改修し、ホテルを含む複合施設として再生したプロジェクトをマネジメント

 

本プロジェクトは、京都市の「元立誠小学校跡地活用事業」として、かつての校舎を保全・改修した3階建ての既存棟と旧校舎とデザインを調和させた8階建ての新築棟からなる複合施設プロジェクトです。京都初の鉄筋コンクリート造の小学校として、1928年に完成した建物は、1993年の閉校後も地域住民の文化交流として利用がされていました。

2020年7月にオープンし、宿泊施設「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」をはじめ、商業施設、地域コミュニティの拠点となる自治会活動スペース、文化拠点となるホール、図書館、かつての校庭を活かした立誠ひろばが併設しています。

歴史的に貴重な近代建築である元立誠小学校跡地の活用プロジェクトということで、技術的な観点および工事費などさまざまな懸念事項がある中、アクアは主に以下のCM業務を実施致しました。

 

一つめは、既存建物に対する解体・改修工事の施工に関する助言です。計画時において、完成から約90年経過した建物であったため、既存建物の解体および撤去工事と並行して外壁補修や内部設備に関連した技術的助言を行いました。

二つめは、既存棟と新築棟に関わる見積精査です。既存部分と新築部分共通の用途としてホテルと商業施設があります。それぞれの施工条件が異なるため、工事段階で発生が予見されるコスト増減の要因を考慮しながら見積精査を実施致しました。また、コストの妥当性検証では単価チェックと共にアクアで数量積算を一部行い、施工者算出数量と比較することで適正数量での発注を行うことが出来ました。

三つめは、既存建物を活かしたホテル仕様の提案およびグレードとデザインの両立です。設計を進める中、地域の要望や既存建物の調査結果などが要因でコストアップとなりましたが、VE提案を各段階で適宜行うことでコストマネジメントを致しました。

当初から工事費が事業予算内におさまるか懸念されましたが各段階におけるアクアの工事費の検証により、工事請負金額をお客様の予算内におさめることが出来ました。

プロジェクト概要

所在地
京都府京都市中央区
延床⾯積
14,992㎡
構造・規模
S造 地下1階 地上8階 2棟
用途
ホテル、多目的ホール、図書館、商業施設、自治会館
種別
新築・既存

アクアが担当した業務段階

  • 企画設計
  • 基本計画
  • 基本設計
  • 実施設計
  • 施 工
  • 維持管理

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