瀬戸内市民病院新築工事

概要

所在地 岡山県瀬戸内市
延床面積 8,771㎡
構造・規模 RC造 地上3階
用途 総合病院
種別 新築
業務期間 2013年10月~2014年4月

カテゴリー:

◆プロジェクトの特徴

⽼朽化が顕著になってきた瀬⼾内市⺠病院施設を、耐震性に優れ、かつ将来の医療需要に合わせた機能を有する新病院施設とする病院建替事業。
建設において、設計を設計事務所JVに委託されていましたが、実施設計完了後に提出された設計概算工事費は、資機材や労務費の高騰などを背景に
当初予定の整備事業費と40%以上の大きな乖離が生じていました。
設計会社からは設計概算工事費の10%強は減額可能との回答を得られたが、それ以上のコストダウンには専⾨家の⽀援が必要と判断され、CM会社に助けを求められました。
⼤幅な予算超過となった設計の適切な⾒直しによるコスト削減をマネジメントさせて頂きました。

◆業務概要

目標とするスケジュール、品質の範囲内で、各種制約条件・現状設計与条件・設計内容を見直し、可能な限り設計概算工事費を低減することが求められました。
■お客様(発注者)の代理者としてPM支援
・委託者の要求の更新 ・制約条件の整理
・マスタースケジュールの作成
・工事発注計画書の作成
■CM業務
・実施設計の見直しとVE・CD提案
・設計者に対するスケジュール・進捗管理
・設計モニタリング
・施工スケジュール案の確認
・工事費概算書の確認
・施工者選定支援

◆プロジェクトでの主な役割・機能

・プロジェクト運営支援機能
・人的補完機能
「新病院準備室」は事務系職員2名の体制。お客様(発注者)の代理として、専⾨技術をCMRで補完、実施設計見直し支援、施工者選定支援、スケジュール管理支援などを行いました。
・説明責任支援機能
事業継続への理事者の了解と議会の承認取付けのための説明⽤資料の作成が課題であり、コスト削減後の設計内容の技術的・価格的妥当性を、他の⼯法などと⽐較して⾏政関係者が理解できる形で取りまとめました。  CMRが作成した説明資料により、理事者、議会承認を得て予定通り着⼯できました。
・価格妥当性検証機能
当初予算に対し、実施設計段階で40%以上超過したコストの削減が課題でした。 設計⾒積単価の⾒直し、不要な仕様の削除およびVE提案によるコスト削減策の提案をしました。
特に費⽤が嵩む階⾼の変更など、構造計画の合理化を含む抜本的なコスト縮減策を提示させて頂きました。
設計期間延長ができない条件下、2か⽉の短期間で20%弱の削減が実現できました。
・品質妥当性検証機能
⼤幅な建設費削減と品質確保の両⽴が課題でした。
設計者の⾒積単価の検証とVE提案により、建設費を⼤幅に削減しながら、設計品質を確保しました。
過剰な設計品質や、要求品質に関連のない仕様を削減しつつ、必要⼗分な品質を確保できました。
・工程妥当性検証機能
設計者設定の工程では供用開始が遅延していて、適正な⼯事期間設定と⼯事⼯程の厳守が課題でした。
CMRが独⾃に適正な⼯事期間を設定・提示しました。
入札において、CMRが設定・短縮した⼯程で施⼯者と合意することできました。

◆業務効果、お客様の声・評価

• ⼈⼝10万⼈を切る⾃治体では⼀級建築⼠の不在や不⾜が⼀般的であり、難易度の⾼い建設事業にはCM⽅式の採⽤が有効です。
• 発注者側に建築関連の知識が少ない場合にCM⽅式を導⼊することは発注者と設計者の意思疎通の向上、設計・施⼯の品質向上を図る上で効果的と思われます。
• 本事例のようにCM⽅式をスポット的に活⽤することも可能でしたが、理想的には設計会社だけ任せにせず、計画段階から事業主の立場に立ったCMRを採⽤していればより効果が得られたと思われます。